
ボーカルのコンプってどういう設定をしたらいいんだろう・・・。
こういった悩みを解決していきます。
ボーカルのコンプレッサーって実際かなり難しいし、「どういう設定をしたらいいの?」と悩む人はたくさんいます。
ネタバレ:AIに自動でMIX・マスタリングさせるのもありです。
本題に入ります。
目次
ボーカルに最適なコンプレッサーの設定
結論から言いますと、「ボーカルに最適なコンプレッサーの設定」はありません。
「えっ・・・!」
と思うかもしれませんが、エフェクト処理は各々の音源にあった処理をするものです。
なので、どの音源にも通用する「便利で最適な設定」というのは存在しません。
では一体全体どのように設定すれば良いのでしょうか。
詳しく解説していきます。
「そもそもコンプレッサーがなんなのか分からない・・・」といった方は別途記事で解説いたしますね・・・!
コンプレッサーの使い方
あなたはどういったときにコンプレッサーを使いますか?
- ダイナミックレンジを小さくするため
- 音圧を稼ぐため
- あえて音を歪ませる
上記のように、目的をもって処理を行う人はOKです。
しかし「とりあえず」や「なんとなく」で使うのはNGです。
なぜなら、あまり意味がないから。
というか、逆効果になる場合もありますのでおすすめしません。
分かりやすく言うと「一番大きい音と一番小さい音との音量の差」です。
✔︎ MIX初心者の多い、間違った使い方。
- レシオが1:1になっている
- テキトーにパラメータをいじる
- 参考書やサイトに書かれている数値の通り設定をする
- Out putレベルを上げている。
コンプレッサーの上手なかけ方
コンプレッサーを上手くかけるには、「やっちゃダメなこと」をやらなければだいたい上手くいきます。
✔︎ やっちゃダメなこと
- 音量差が激しいにも関らずコンプをかける
- アタックが早すぎる・遅すぎる
- リリースが早すぎる・遅すぎる
一つずつ深掘りしていきます。
音量差が激しいのにコンプをかけてしまう
これ私も昔よくやっていました。
「コンプ=音量差を無くエフェクト」と考え「とりあえず」で処理してたんですよね。
でもこれって間違いです。
なぜなら、小さい音量の圧縮に到達するまでに大きい音量が激しく圧縮されるから=音が歪むからです。
結果的に詰まったような音になりがちですのでできれば避けるようにしましょう。
では具体的な解決策にはどういったものがあるか気になりますよね。以下に記しておきます。
✔︎ 解決策
- オートメーションを描く
- トラックを分ける
- コンプを2重でかける
アタックが早すぎる・遅すぎる
これも慣れるまではかなり難しいところだと思います。
アタックに関しても、音源それぞれで数値の設定は変わってくるので最適な設定というものはありません。

自分の耳で確かめつつ最適な箇所を探していきましょう。
リリースが早すぎる・遅すぎる
こちらも注意することはアタックと同じです。
リリースが早すぎると不自然に聞こえますし、遅すぎるとノッペリとしたサウンドになってしまいます。
こちらも最適な数値というのは音源によって変わってくるので耳を鍛えると思って地道に設定していきましょう。
コンプレッサーをかけるのがもっとうまくなるには?
以上のことをクリアできたという方はもっと高見を目指すことも可能です。
テクニックというか、コンプが使えるようになると自然と身につくスキルですが、コンプレッサー処理が上手くなる方法を以下説明いたします。
✔︎ コンプレッサーの使い方(テクニック)
- エフェクトをかける順番を意識する
- ダブルでかける
エフェクトをかける順番を意識する
こちらはEQの解説の時も述べましたが、エフェクトをかける順番は意識しましょう。
(※詳しくは別記事をご参照下さい。)
なぜなら、エフェクトをかける順番によってその効き方が変わるからです。
例えば
- 音量にバラツキがあるためコンプをかけたいと考えている。
しかしそれ以前に音域のピークが気になるから、コンプでそこが変に歪む前にピークを削ろう!! - 音量にバラツキがあるためコンプをかけたいと考えている。
しかしコンプの圧縮効果によって低音域がゴワゴワなりそうなので、少し低音のカットしておこう - 音量にバラツキがあるためコンプをかけたいと考えている。加えて低音域がゴワゴワしていて、高音域がスカスカなので、それぞれをカット・ブーストしたいと考えている。
しかし先に高音域をブーストさせると、そのあとのコンプの効果によって歪が起きそうなので、先に低音のゴワゴワカットした後⇒コンプ⇒EQで高音域を持ち上げてあげよう。
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ダブルでかける(2重でかける)
先ほども少しお話が出てきましたが。コンプレッサーを2重でかけるというテクニックもあります。
例えば、ダイナミックレンジが激しく、レシオ4:1で圧縮したい場合、そのまま処理を行うと極端に音が歪んでしまうので、一つ目のコンプのレシオ2:1でかけ、二つ目のコンプでまた2:1でかける。この時はアタックとリリースはどちらも同じ数値にしておいてください。
少し分かりにくいと思うので以下にまとめます。
例えば
- 条件
ダイナミックレンジが大きい。レシオ4:1で圧縮したい。 - 方法
一つめのコンプ:レシオ2:1
二つ目のコンプ:レシオ2:1 - 注意点
それぞれのコンプのアタックとリリースの数値を同じにすること
あとはスレッショルドを自分が狙う音になる数値に設定することによって、歪を少なくかつ綺麗にダイナミックレンジを整えることが可能です。
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ネタバレ:AIに自動で任せたら早いしクオリティが上がる
ここまで解説していうのもあれですが、最近だと自動でMIXしてくれるプラグインがあるのでそれに任せちゃった方が楽です。
とはいえ、少しは修正したい個所なども出てくるので、ある程度の勉強は必須です。
教則本を使うと劇的に上手くなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?コンプは使用頻度が高いのでしっかりと身につけましょう・・・!
今回の解説を以下にまとめます。
してはいけないこと
- レシオが1:1になっている
- テキトーにパラメータをいじる
- 参考書やサイトに書かれている数値の通り設定をする
- Out putレベルを上げている。
コンプレッサーをかけるときの注意点
- 音量差が激しいにも関らずコンプをかける
- アタックが早すぎる・遅すぎる
- リリースが早すぎる・遅すぎる
- 先にオートメーションを描く
- トラックを分ける
- コンプを2重でかける
もっとうまくなるには?
- エフェクトをかける順番を意識する
- ダブルでかける
- アタックとリリースの時間を考慮する
- 教則本で勉強する
- 条件
ダイナミックレンジが大きい。レシオ4:1で圧縮したい。 - 方法
一つめのコンプ:レシオ2:1
二つ目のコンプ:レシオ2:1 - 注意点
それぞれのコンプのアタックとリリースの数値を同じにすること
https://161plog.com/izotope-automaticmix/
今回はここまでです!
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