音楽

ボーカルミックスのコツを詳しく解説!MIXに手順なんてありません

こんにちは、161P(@_161P)です。
ボーカルのMIXのコツについてまとめました。
調べてみると「ボーカル ミックス」「ボーカルミックス コツ」「MIX 手順」で検索かけている方は多く、その難しさに悪戦苦闘していることが分かりました。
ので、今回はMIXの中でも「ボーカルのミックス」に焦点を当て、解説していきたいと思います。
とはいっても、MIXにしようするエフェクトは山ほどあり、それを一つの記事で解説するのは難しいためそれぞれに分けて解説していきます。
この記事を読んで得られること
・ボーカルミックスのコツが分かる。
・ボーカルミックスが上手くなる。

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ボーカルのMIXが上手くいかない理由①
・そもそもの音源が悪い

MIXが上手くいかないと悩んでいる人は「そもそも使用する音源の質が悪くないか」をチェックしましょう。

MIXは魔法ではありませんので原則、''もともとの音源の質''が基準となります。

つまり、もとの音源が悪いとそれ以上に良くすることは難しいです。

具体的には以下のような音源

MIXが上手くいかない音源

  • ※スマホなどで録音した音源
  • 雑音が入りまくっている音源
  • ポップノイズやリップノイズが入っている音源
  • 録り方を間違っている音源
    →空気感が入りすぎている音源、スカスカな音源、残響が入りすぎている音源
  • 音割れをしている音源

これらに該当していないかまずはチェックしてみましょう。もし該当するようでしたらまずはそこから改善するのをおすすめします。

※最近のスマホのマイクの性能は上がってきていますが、それでも難しいです。よっぽど適正な録り方をしていればなんとかならないこともないです。(多分)

具体的な改善方法は

MIXが上手くいく音源

  • オーディオインターフェイスを使っている
  • ダイナミックマイク・コンデンサーマイクを使っている
  • ポップノイズやリップノイズが入っていない
  • 適正な録り方をしている
  • 音割れを起こしていない。

です。特にノイズと音割れはMIXどうするではどうすることもできないので、いま一度見直してみましょう!

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ボーカルのMIXが上手くいかない理由②
・マスタリング済のインスト音源にボーカルをねじ込もうとしている

これ「歌ってみた」のMIXをするときによくある落とし穴です。

マスタリング済の音源は基本的にはそれで「完成形」なので、他の音域をプラスする隙間がありません。つまり、既にボーカルが入る余地などどこにもないのです。

  • なんだか馴染まないな
  • ボーカルだけ浮くな
  • ボーカルが埋もれるな

と感じたら、まずはマスタリング済のインストを使っていないか確認しましょう!

※マスタリングとは分かりやすく言うと、音域、音圧、音の質、曲の長さなどを適正にすることです。曲作りの一番最後に行う工程です。

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ボーカルのMIXが上手くいかない理由③
・初心者が陥りやすいMIXの落とし穴。MIXに手順はありません。

MIXのことについて色んな本やサイトで勉強している方も多いことでしょう。

しかし気を付けてほしいことがあります。

それは「本やサイトで紹介されている手順・設定通りやるのはNG」ということです。

なぜなら、MIXというのはそれぞれの曲や音源に合わせた処理を行ってあげないと適正や狙った音になることはないからです。

本やサイトで紹介されている手順はあくまで「紹介されている音源に合った処理の順番や設定」なのです。

ここを間違えるといつまで経っても上手くなりません。私も8年前はじめてMIXをやり始めたときはここに気が付かず見様見真似でやっていたのですが、全然意味がないのですぐにやめてください。

MIXというのは必要に応じてエフェクトをかけていきます。必要じゃなければ挿す意味がありません。

エフェクトをかけるときというのは以下のような感じです

  • 音量にバラつきが気になる→コンプレッサーをかけよう!
  • コンプを使ったから音の質が変わった→EQで整えよう!

ここで言いたいことは''音量のバラつきが無い場合はコンプレッサーをかける必要はない''ということです。

繰り返しになりますが、MIXは必要に応じてエフェクトをかけていくので、不要な場合は挿すのをやめましょう。パソコンの処理動作も重くなるので良いことがありません。

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ボーカルのMIXが上手くいかない理由④
・挿すエフェクトが必要以上に多い

これも初心者の方に多いのですが、一トラックあたりに挿すエフェクトの数が必要以上に多いことがあります。何か理由があり作りたい音を狙っている場合は別ですが、基本的にはそこまで挿す必要性はないです。

種類でいってもボーカルに使うエフェクトといえば

  • コンプレッサー
  • イコライザー
  • リバーブ

くらいでしょうか。あとは必要に応じて、デュエッサーやディレイ、マルチバンドコンプレッサーなをかけるくらいです。

実際に私の楽曲「①笑う門には福や来るる」「②恋のパレット」のボーカルトラックの画像も載せておきますので参考にしてみてください。

①     ②


ニコニコ動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm35298747


ニコニコ動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm34787420

順番こそ違いますがともにコンプとイコライザー、デュエッサー、あとセンドのリバーブのみです。

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MIXの良し悪しはフェーダーとパン振りで9割決まる

MIXの良し悪しは音量調整とパン振りでほぼ決まるといっても過言ではありません。

(メインボーカルのパン振りはセンターが多いと思うので省略します。)

私も初心者のときは闇雲に「とりあえずコンプで!」「とりあえずEQで!」と居酒屋並みに「とりあえず」でエフェクトをかけていたのですが、これは間違っています。

MIXが上手くなりたいのであれば、まずは音量調整を極めましょう。

適正な音量バランスになっていますか?

トラックを分ける

曲には起承転結があります。分かりやすく言うと最初は静かでサビに向かうにつれ段々と盛り上がる・・・みたいな。

そしてボーカルもそれに合わせて歌い方を変えることは良くあることですよね。

つまりMIXもそれに合わせて適正な処理をかけてあげないといけません。

MIXが上手くいかないと悩んでいる方のなかで、一つのボーカルトラックで全てなんとかしようとする人がいます。昔の私です。

 

静かな1番のAメロもあれば、段々と盛り上げていくBメロ、エモさ最高潮にサビもあります。

これらに適正処理を行うときに一つのボーカルトラックでなんとかしようとすると100%失敗します。

なぜなら、Aメロ、Bメロ、サビのそれぞれで音量や質が違うからです。

ボーカルを録音するときに、一曲録るのに数日かけたり、Aメロ、Bメロ、サビのそれぞれで歌い方を変えることはよくあります。

つまり、それぞれのテイクごとに音量や音の質が異なってきます。さらにいえば同じサビのなかでも音の大きさを常に変動しますよね。

そんな要素がいっぱい詰まったボーカルを一つのボーカルトラックでどうにかするって結構無理ゲーだと思いませんか?

MIXの基本は必要な箇所に必要な処理をかけてあげることです。なので、Aメロに合わせて設定したコンプやEQの設定がBメロやサビにも通用するとは限らないのです。

言いたいこと:ボーカルトラックは必要に応じていくつかに分けよう!

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まとめ

いかがだったでしょうか。MIXが上手くいかないという方はいま一度ぜひ参考にしてみてくださいね。それぞれのエフェクトの使い方については別途記事をご用意いたします!

見直すべきことのまとめ!

  • そもそもの音源が悪くないか
  • マスタリング済のインスト音源を使っていないか
  • 本やサイトの手順通りにやらず、適正なエフェクト処理がかけられているか
  • 必要以上にエフェクトを挿していないか
  • 音量バランスは適正か
  • 必要に応じてトラックは分けているか
今回はここまでです!
ご不明な点や疑問点があれば、お問い合わせフォームかTwitterのリプにてお気軽にお声かけ下さい!
Twitter: @_161P

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161P

161P。音楽経験0から独学で作曲家・編曲家になった人物。 作詞・作曲はもちろん、編曲、MIX・マスタリング等全ての工程を一人で完結させている。 現在では、ボカロPとしての活動を行うほか企業やレーベルに楽曲提供を行っている。またYouTuberへBGM・SE提供なども手掛けている。
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